定置網漁

大槌町の定置網漁

定置網漁は新おおつち漁協の柱です。

大槌の海域では、春から夏にかけてオオメマス(大目鱒)、ママス(真鱒)、サクラマス(桜鱒)、夏から秋にかけてはショッコ(ブリの子)、サバなど、また秋から冬にかけてはサケ、スルメイカなどが水揚げされています。その中でも、サケは定置網漁の柱です。自営定置網4カ統で操業を行っていましたが、震災により全施設が流出してしまいました。平成24年度に国の補助金事業を導入し、1カ統(沖野島漁場)を整備し、平成24年9月5日に震災後初となる操業を開始しました。現在は、野島漁場・長越漁場を加えた3カ統で操業しています。

 
定置網漁

定置網漁とは?

定置網漁は魚の習性を利用した
自然資源に優しい伝統的な漁法です。

定置網漁は、文字通り定まった漁場に右図の巨大な網(垣網:約800m、箱網~登網~金庫網:約260m)を設置し、回遊する魚群を誘いこむことで漁獲します。網に入った魚は数十人の漁師たちが力を合わせて網起こしを行い水揚げします。なぜ魚が定置網に入ってしまうのか不思議ですが、図の「垣網」部分にぶつかりそうになった魚は、その習性により沖へ沖へと移動し、「箱網」の中に入り込んでしまいます。そこから網の外へ出て行くことができず「箱網」、「登網」へと進んでいきます。最後の「金庫網」に集まった魚を水揚げします。定置網は沿岸付近で行うため、獲った魚は新鮮な状態で市場に届けられます。

 

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